妊娠中の妊婦さんには、控えるべき食べ物に気を使わなければならず、悩む事も多いかと思います。
例えば、お寿司やお刺身などの生魚は、妊婦さんには食べない方が良いとよく言われます。
そうは言っても、妊娠中でもサーモンなどの生魚を、食べたくなる事はあるでしょう。
では、なぜ妊娠中には、生魚を控えなければならないのでしょうか?
その理由は、お寿司やお刺身は、生魚なので、多少なりの細菌が含まれているからです。
通常では、あまり気にしなくても良い量であっても、妊婦さんにとっては食中毒などを引き起こす可能性があるので、避けた方が良いと言われています。
そこで今回は、妊娠中に生魚を控えるべき理由と、胎児に与える影響をご説明したいと思います。
Contents
妊娠中に生魚を食べない方が良い理由
妊婦でも適量であれば、サーモンを食べても大丈夫ですが、必ず火を通して食べるようにしましょう。
妊娠中は、サーモンに限らず、他の魚介類でも同じで、生のまま食べるのは避けた方が良いのです。
魚介類には水銀が含まれています。
妊婦さんが食べ過ぎると、水銀の過剰摂取で赤ちゃんの先天性異常を引き起こしてしまう可能性があります。
特にクロマグロやメバチマグロ、金目鯛は水銀を多く含んでおり、妊娠中のママは避けるべきと言われている魚です。
水銀が少ない魚と言えば、鮭がオススメ。
妊婦・妊娠中に生魚を食べたいという方は、下記の厚生労働省のページにも含有量が掲載されていますので参考にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/050812-1-05.pdf
妊娠中の魚介類は生魚ではなく焼き魚がオススメ
魚、タコ、イカといた魚介類にはDHAとEPA が多く含まれており、脳の形成に多く役立つと言われています。
よく、「お魚を食べると頭が良くなる」と言いますが、それは魚介類にはDHAとEPAが配合されているからです。
魚を食べると脳細胞が活発化して脳の発育に効果的と言えます。
しかし、生魚は水銀やバクテリアの菌が付着しているため、妊娠中に摂取すると胎児に何らかの影響がある可能性があるのです。
そのため、妊娠中に魚を摂取する時は生魚ではなく、焼き魚または煮魚で摂取する事をオススメします。
妊娠中は生魚に含まれるリステリア菌の感染リスクがある
妊娠中に生魚を避けた方が良い言われている理由は、リステア菌と呼ばれる菌が付いており、食中毒になる可能性があるからです。
特にリステア菌は川魚に多く含まれており、多く摂取すると流産になるリスクが高くなります。
例えば、生のサーモンは1日一切れから二切れの場合は全く問題ありません。
しかし、あまりに多く食べたり毎日摂取し続けると、リステア菌の食中毒に陥る事があるので、気を付けなければなりません。
リステリア菌によって食中毒にかかると、吐き気や頭痛腹痛が起きて胎児に影響が出る可能性があり、流産や早産のリスクが高くなるのです。
基本的に妊娠中は水銀や食中毒のリスクを避けるために、生魚を食べるのは控えた方が良いでしょう。
妊娠中は生魚に含まれる水銀摂取の危険
魚にはDHAが多く含まれており、胎児の脳形成に大変役立つため、煮魚や焼き魚にして食べると大変効果的です。
生魚には多くの水銀と菌が含まれているので、食中毒に感染すると胎児に影響があるので避けなければなりません。
特にまぐろとカジキには多くの水銀が含まれているため、刺身やお寿司を食べるのは控えるようにしてください。
妊娠中は生魚からトキソプラズマ症の感染リスク
妊婦は、トキソプラズマに感染する恐れがあります。
そのため、生魚や生肉を食べない方が良いとされています。
トキソプラズマ感染とは、主に哺乳類と鳥類に感染する寄生虫です。
土いじりや感染した猫のフンに触ったり、感染した動物の生肉、生ハム、ユッケなどを食べると、感染する危険性があります。
妊娠中は、免疫力が低下しがちです。
そのため、トキソプラズマに感染すると、早産、流産、母子感染する可能性が高くなるのです。
特に胎盤を通して胎児に感染する母子感染は、発育の遅れ、障害などの胎児に何らかの影響を与える事があります。
病院の血液検査で陽性になると、母子感染を防ぐために、抗生物質の投与されます。
妊娠中は生魚をいつまで控えるべき?
妊娠中は胎児は母体の胎盤を通して栄養素を摂取しています。
そのため、妊娠初期・中期・後期に関わらず、生魚を多く摂取すると食中毒のリスクがあるので避けるようにしてください。
妊娠中に多くの生魚を摂取すると、胎児の先天性奇形や流産といったリスクが高まってしまいます。
生魚を食べたくても大量に食べる事だけは危険なので、気を付けてください。
妊娠中の魚は、煮魚・焼き魚にして、火でしっかり調理してから食べるようにしましょう。
妊娠中に生魚を食べる胎児への影響
妊娠中に煮魚・焼き魚を摂取するとDHAを多く摂取出来るため、胎児の脳形成に大変役立ちます。
生魚の場合はリステア菌による食中毒のリスクがあるので控えるようにしましょう。
妊娠中に生魚を多く摂取すると、流産になるリスクや胎児が奇形先天性障害を引き起こす可能性が高くなります。
妊娠中の生魚は魚の種類に関わらず、基本的に生モノは食中毒リスクがあるため控えるようにしてください。
妊娠中は生魚と生肉にも気を付けよう
妊娠中に生モノに気を付けなければならないのは生魚だけではありません。
肉にもトキソプラズマという細菌が入っており、妊娠中に食中毒になるリスクがあるのです。
生モノから食中毒になってしまうと、胎児の細胞分裂の際に染色体異常が起きて流産になったり、先天性奇形のリスクが出てくるので、気を付けなければなりません。
そのため、妊娠中は刺身や寿司、レバーや馬刺しといった生の肉や生の魚は、基本的に控えるようにしてください。
妊娠中の生魚のまとめ
妊婦さんはサーモンなどの生魚を食べ過ぎると、リステリアという細菌があるため、早産や流産を招く原因になります。
妊娠中に魚介類を食べる際には、必ず火を通して食べるという事を意識しなければいけません。
リステリアは、しっかり加熱すれば死滅します。
そのため、サーモンを食べる際は、寿司や刺身ではなく、火が通った焼き魚などを食べましょう。
サーモンは、水銀の含有量は少ないですが、生のままでは感染しやすいので、気を付けなければなりません。
妊娠中は、食べ物に色々気を使わなければならず、大変な時期です。
しかし、お腹の赤ちゃんの健康のためにも、覚えておきましょう。
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