葉酸と無添加

妊娠をして自分の口に入るものがお腹の赤ちゃんに影響を及ぼすと考えると、いつもより慎重になる人も多いのではないでしょうか。
厚生労働省でも、妊娠期の摂取が推奨されている葉酸サプリの中には、無添加・天然を謳った商品が多数販売されています。

しかし、その「無添加・天然」の葉酸サプリは、本当に妊婦にとって安心・安全といえるのかが気になりますよね。
今回は、そんな自分と赤ちゃんへの健康意識を高くもつ妊婦さんのために、無添加・天然の葉酸サプリは本当に妊婦にオススメ出来るのかをご説明していきます。

Contents

葉酸サプリが無添加・天然だからオススメ?

無添加・天然という表記を見ると「身体に優しそう」「自然なものであれば安心だ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、結論からお伝えすると、葉酸サプリは無添加・天然という表記があるからといって、一様に安心・安全と定義する事は出来ないのです。

というのも、無添加という言葉が誤解を生んでしまうのですが、基本的にサプリメントは添加物が全くない状態では作る事が出来ません。
つまり、無添加と表記されていても、完全に全ての添加物が除去されているという意味ではなく、特定の添加物が入っていないという意味なのです。

また、天然やオーガニックと謳われているものに関しても注意が必要です。
厚生労働省が公表している健康食品の正しい利用法には、自然・天然由来の健康食品が原因で起こりえるいくつかの危険性が明記されています。

それが以下の4つです。

  • 含まれている食材によっては、アレルギーを起こす人もいる
  • 天然であるがゆえに、産地や収穫時期などの条件によって品質が定まらないことがある
  • 有害物質や不純物が取り除かれていない可能性もある
  • 入っている全ての成分が必ず商品に明記されているわけではない

参照URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf

そのため、葉酸サプリを選ぶ時は、ただ単純に「無添加」「天然」の文字に惑わされないように選ぶ事が大切です。

葉酸サプリは天然・無添加が良いの?見極め方は?

葉酸サプリは天然・無添加が良いのか、見極め方

先述した通り、無添加=全ての添加物が除去されているわけではないという事実をお伝えしました。
しかし、逆に天然・無添加と表記されているものは選ばない方が良いと決めつけてしまうのは極端な考え方と言えます。

なぜなら、妊娠中であれば、不必要な添加物は入っていない事に越したことはないからです。
要するに、大切なのは妊娠中の健康維持のために、安心・安全な栄養を効率よく補給できるサプリメントを選ぶ事なのです。

ではここからは、妊婦が最も気になる葉酸サプリの安全面の見極め方についてご紹介していきます。

販売元の信頼度や管理体制をチェック

まず天然・無添加と記載されている事の他に気にしておきたいのは、販売元であるメーカーを信頼できるのかということです。
もしサプリメントを作っている会社が売上を上げる事だけを考えて、適当な製法やずさんな管理下におかれているサプリを販売しているとしたら、どんなに栄養価が高くても本当に安全なサプリとは言えないですよね。

だから、サプリメントを購入する人は、以下のようなポイントでメーカーを信頼できるかという事をチェックする必要があります。

購入者へのサポートが充実しているか

メーカーには、サプリメントに含まれている成分や利用方法などについて、利用者の質問に答える義務があります。
そのため、もしあなたがサプリメントに疑問を持った時に、すぐにメーカーと相談できるお問い合わせ先やお客様相談室などが用意されているかで、メーカーが購入者に真摯に対応しようとしているのかが分かります。

もし質問を投げかけても対応が悪いようであれば、万が一トラブルが起きた時の事も考えて、購入を見送った方がよいでしょう。

薬事法に違反した表現で商品をアピールしていないか

サプリメントは薬ではなく、あくまでも健康維持のために摂取する「健康食品」という位置付けです。
そのため、「これを飲め〇〇が治る!」というように、薬のような表示・表現をしているものは薬事法違反になります。

購入者のことを第一に考えているのであれば、こういった法律を当たり前に守ってくれているメーカーが信頼出来るのはいうまでもありません。
あまりにも、過剰な健康アピールをしているメーカーのサプリメントには気を付けましょう。

適切な検査・製造方法がなされているか

天然を謳うサプリメントは食材から作られています。
この食材を作る過程で農薬がたくさん使われているとしたら、それは果たして本当に安全なサプリメントと呼べるのでしょうか。
もし、天然を売りにしているサプリメントを選ぶのであれば、メーカーがきちんと残留農薬や放射性物質の検査をしているのかが重要となります。

また、基本的なサプリメントの製造方法における過程でも、一体どこで何をどのように作られているのかが大切です。
それを見分けるポイントは、厚生労働省でも公表されている「GMPマーク」です。

GMPマークというのは、国の定める製造工程管理基準(安全に製造されて一定の品質が保たれているという基準)を満たした工場で、サプリメントが作られているのかを示すマークです。
以上の点から、こういった安全面を徹底してくれているメーカーのサプリメントは、信頼できる可能性が高いと考えてもよいでしょう。

葉酸サプリの安全な添加物と危険な添加物とは?

葉酸サプリの安全な添加物と危険な添加物

安全性を見極める上で、天然・無添加だけではなく、葉酸サプリに含まれている添加物の種類の確認も必要です。
危険性が高く不必要と思われる添加物は、以下のようなものがあげられます。

  • 香料
  • 着色料
  • 人工甘味料
  • ショ糖脂肪酸エステル
  • アセスルファムK(アステルパーム)

こういった添加物は、製造時の形状を整えるためやサプリメントを飲む上での見た目や味を重視して配合されています。

栄養補給という点では、妊婦にとって安全性を損ねるばかりで不必要なものと考える事が出来るので、入っていないものを選ぶと良いでしょう。
また、発ガン性の高いものや胎児へのリスクがある添加物にも気を付けるようにしてください。

逆に葉酸サプリに入っていても、安全性が高いと思われる添加物は以下のようなものです。

・光沢剤(シュラック、ミツロウ)
・セルロース
・ステアリン酸Ca

今回ご紹介した以外にも多くの種類の添加物があるので、迷った時はそのままにせず、主治医に相談してから摂取するようにしましょう。

葉酸の過剰摂取?成分量を確認しよう!

葉酸の過剰摂取、成分量

天然・無添加という事の他、成分量にも注意出来るようになれば、より安心して葉酸サプリを摂取できますね。
妊娠期は普段よりも多く摂る事を推奨されている栄養素と、過剰摂取でリスクが高くなりやすい栄養素があります。

多めの摂取を推奨されているのはやはり「葉酸」です。
平成23年国民生活センター資料では、以下のように推奨摂取目安量を公表しています。

妊娠計画時~妊娠15週までは1日あたり400µg
妊娠16週~出産までは1日当たり240µg

逆にビタミンAの過剰摂取は、胎児の奇形リスクが上がる事が報告されています。
必要量の450µgRAEは超えないように気を付けましょう。
この他の栄養素でも、推奨されている目安量を守って摂取する事が、サプリメントの安全性を高めるための大前提となります。

他の栄養素の目安量も知りたい時は、厚生労働所が公表している「日本人の食事摂取基準」のサイトで調べてみてください。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

妊娠初期は天然・無添加より化学合成葉酸がおすすめ

妊娠初期は天然・無添加より化学合成葉酸がおすすめ

実は葉酸に限っては、国も化学合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)のサプリメントからの摂取を推奨しています。
というのも、葉酸は食事からの摂取だけでは、体内で栄養素が利用される効率が50%以下になってしまう事が分かっているからです。

しかし、化学合成葉酸のサプリメントから摂取をする事で、体内で利用される効率を85%まで上げる事が出来ます。
そのため、葉酸に至っては天然・無添加というよりも、体内利用効率を上げてくれる化学合成葉酸のものを選んだ方が良いのです。

妊婦のために薬局・通販で販売されている葉酸サプリは無添加なの?

妊婦のために薬局・通販で販売されている葉酸サプリは無添加なのか

無添加と表記されているサプリメントとは、何をもって無添加として販売されているのでしょうか。
実は、消費者庁の定める無添加の定義は非常に曖昧と言えます。
添加物は入っているが一部の添加物は使ってないというものであれば、それだけで無添加と表示して販売出来るのだそうです。

そのため、メーカーの基準で無添加とすれば、それは無添加の葉酸サプリとして販売する事が出来ます。
今回は、「自社基準で無添加とうたっている葉酸サプリはどれか」「無添加表示されている場合はどのように成分を明記しているのか」に重点を置いて、手軽に手に入りやすい葉酸サプリを6種類調べてみました。

ベルタ葉酸

ベルタ葉酸は無添加の葉酸サプリと記載があります。
香料・着色料・保存料・漂白剤・光沢材などを除く無添加となっています。
セルロース、ステアリン酸カルシウムが含まれていますが、危険性のない添加物となっています。

ネイチャーメイド葉酸

ネイチャーメイド葉酸は香料、着色料、保存料を除く無添加である事をメーカーサイトで、表記しています。
では、実際に妊婦に関係する添加物は入っていないのかを見ていきます。

乳糖 サプリを固めるために配合されています。
牛乳を飲んでお腹を下した経験がある人は、お腹の調子が悪くなることもあるといわれています。
ショ糖脂肪酸エステル サプリに使われることの多い添加物ですが、妊娠中には摂取を避けた方が良いでしょう。

なぜなら、妊娠中に摂取した場合、胎児へのダウン症などのリスクを高めてしまう事があると言われているからです。

ビーンスタークマム毎日葉酸+鉄これ1粒

ビーンスタークマム毎日葉酸+鉄これ1粒には、特に無添加という表示はないようです。
では、実際に妊婦に関係する添加物は入っていないのかを見ていきます。

香料 成分表には「香料」とのみ記載されていますが、実は数100種類もの香料が組み合わされています。香料の中には毒性があるものも含みますので、安心安全という点においては、心配な添加物ともいえます。
クチナシ色素(着色料) サプリメントの見た目に関係する着色料は、栄養面からみて不要と考えられます。
甘味料(スクラロース) 甘味料は基本的に身体に良いものではありません。入っていない方が安全だと考えた方が良いでしょう。

ディアナチュラ葉酸

ディアナチュラ葉酸は香料、着色料、保存料を除く無添加であることをメーカーサイトで表記しています。
特段、妊婦が注意すべき添加物は明記されていませんでしたが、葉酸以外の栄養割合が少ない点が気になります。(葉酸は推奨摂取目安の400µgが配合されています)

「妊婦の栄養補給」という観点から葉酸サプリメントを摂取するのであれば、ディアナチュラ葉酸は妊婦にとって物足りないとも考えらるのです。
そのため、個人的な感想としては、妊娠期の栄養補給にあえてディアナチュラ葉酸を選ぶ必要はないのかなと思いました。

ピジョン葉酸カルシウムプラス

ピジョンの葉酸カルシウムプラスは香料、着色料、保存料を除く無添加であることをメーカーサイトで表記しています。
コチラのサプリにも、妊婦やおなかの赤ちゃんに特に心配だと思われる添加物は配合されていないようでした。

しかし、基本的な葉酸などの必要量は含まれていますが、葉酸の吸収率を高めてくれるビタミンCが配合されていない事が気になります。
もし、ピジョンの葉酸カルシウムプラスを飲む時は、別に食事からビタミンCの摂取をすると効率よく葉酸を体内に取り入れる事が出来るでしょう。

小林製薬「葉酸 鉄 カルシウム」

小林製薬の葉酸 鉄 カルシウムは香料、着色料、保存料を除く無添加である事をメーカーサイトで表記しています。
では、実際に妊婦に関係する添加物は入っていないのかを見ていきます。

ショ糖脂肪酸エステル 先述した通り、赤ちゃんのダウン症リスクを高める可能性のある添加物です。
結晶セルロース まだ安全だと定義するには不安要素のある添加物なので、少し気になります。

上記のように、胎児にとって毒性要素のある添加物や安全性が確実ではない添加物が入っているサプリは極力避けたいですね。

AFC葉酸サプリmitete

AFC葉酸サプリのmiteteのサイトを調べてみたところ、「合成着色料・香料・保存料を使用していません」という文言はあるものの、無添加という表記は特に見当たりませんでした。
それよりも、吸収率の良いモノグルタミン酸型の葉酸である化学合成葉酸を使っている!というような表現が目立ちました。

では、実際に妊婦に関係する添加物は入っていないのかを見ていきます。

アラビアガム 希にアレルギー症状が出る人がいます。

妊娠時は普段よりもデリケートになっている人も多いので少し気になりますが、アレルギー症状が出るほどの量が入っているとは考えにくいです。


※6種類のサプリメントの添加物についてご説明してきましたが、人によっては合わない添加物が他にも含まれている可能性があります。
そのため、念のため葉酸サプリを服用する前に、主治医に確認をとる方法が一番妊婦にとっても安全だと思われます。

葉酸と無添加のまとめ

葉酸と無添加のまとめ

おなかの赤ちゃんのためにも、出来るだけ安全で自然に近いものから栄養素を摂取したいと考えるママの気持ちを否定する事は出来ません。
しかし、葉酸サプリは、ただ無添加・天然・オーガニックといった耳障りの良い言葉を鵜呑みにして摂取していると、せっかくの栄養補給の効率や安全性が落ちてしまいます。

そのため、まずは食事からの栄養補給を見直しつつ、食事では補いきれない葉酸をサプリから摂取するという方向で考えてみてはいかがでしょうか。
そういった視点をもってサプリを選ぶ事で、余計な言葉に惑わさることなく、本当の意味で妊娠生活を手助けしてくれる葉酸サプリを手に入れることが出来るはずです。

また、当サイトの管理人が実際に試してオススメする葉酸サプリもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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