葉酸はなぜ必要か

妊娠中に積極的に摂る事を推奨されている「葉酸」。
メディアや妊婦さん向け雑誌などでも、多く取り上げられています。

また、最近では妊娠する前の「妊活中」から葉酸を摂る事が大切だという意識も高まりつつあるようです。
しかし、なぜ妊活中や妊娠に葉酸が必要なのでしょうか。

具体的に答えられる人は少ないのではないかと思います。
そこで今回は、妊活中や妊娠中になぜ葉酸が必要なのかについて、詳しく解説しましょう。

Contents

葉酸の主な働き

葉酸は、水溶性ビタミンB群の一種です。
代謝に深く関わる栄養素の一つであり、私達の健康に必要不可欠と言えます。

では、そもそも葉酸の働きにはどんなものがあるのでょうか。
代表的なものについて見ていきましょう。

細胞分裂を助ける

葉酸の代表的な働きといえば、「細胞分裂のサポート」でしょう。
葉酸は、私達の細胞の中にある「核酸」の合成に関わっています。

私達の細胞は日々生まれ変わっていますよね。
なぜ髪や爪が伸びたり傷が治るのかと言えば、細胞分裂によって生まれ変わっているからです。

葉酸はこの細胞分裂の際に、DNAの中の遺伝子情報が新しい細胞へと正しくコピーされるのをサポートしています。

造血作用

葉酸には、血液(赤血球)を作り出す「造血作用」という働きがあります。
血液を作る栄養素と言えば、一番に「鉄分」を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、実は鉄分だけでは血液を作る事は出来ません。
なぜなら、血液を作るには鉄分と葉酸、ビタミンB12の3つの栄養素が必要だからです。

妊活中になぜ葉酸が必要なの?

妊活中になぜ葉酸が必要か

妊活中にも葉酸は必要だと言われています。
最近では、妊活用の葉酸サプリなども多く売られていますよね。

しかし、なぜ妊活中にも葉酸が必要なのでしょうか。
葉酸の妊活への効果についてまとめてみました。

葉酸は妊娠しやすい身体を造る

葉酸は、妊娠しやすい身体を造るのに効果的だと言われています。
なぜなら、葉酸は造血作用により卵巣の働きを活発にし、ホルモンバランスを整えてくれるからです。

妊活をしている人の多くが、基礎体温をつけている事でしょう。
ホルモンバランスが整うと基礎体温が安定し、高温期と低温期がしっかりと二層に分かれます。

そして、生理の周期が整い排卵がしっかりと行われるようになるのです。
また、葉酸は身体を温める働きもあります。

妊活の大敵である「冷え」を改善する事からも、妊娠しやすい体質へと変えてくれるのです。

卵子の老化を防ぐ

日々新しく作り出される男性の精子とは違い、生まれながらに一生分を持っているのが女性の卵子です。
私達の身体は、年齢を重ねる毎に少しずつ老化していきます。

それに伴い、持っている卵子も段々と老化してしまうのです。
35歳以上になると妊娠率がぐっと下がる原因の一つは、この卵子の老化だと言われています。

葉酸には細胞分裂をサポートする働きがあり、老化を予防するのにも効果的だと言われているのです。
残念ながら、若返りの効果は期待出来ませんが、卵子の老化を防ぎ質を保つ事には効果が期待出来るでしょう。

子宮の環境を整える

葉酸には、卵巣の働きを活発にし、女性ホルモンの分泌を促す働きがあります。
女性ホルモンが正常に分泌されると、子宮内膜が厚く柔らかくなるのです。

精子と卵子が出会い、無事に受精卵になったとしても、子宮内膜に着床できなければ妊娠は成立しません。
この厚く柔らかい子宮内膜こそ、受精卵が着床しやすい環境なのです。

妊娠超初期のリスクを低減する

まだ妊娠に気づく前の時期を「妊娠超初期」と呼びます。
受精卵は日々ものすごい数の細胞分裂を繰り返しながら子宮へと向かいます。

その際に、何らかの原因によりDHAのコピーミスが起こる事があります。
これが、染色体異常などの先天性の奇形に繋がるのです。

また、初期流産の原因のほとんどが、受精卵や胎児の染色体異常だとされています。
葉酸を摂る事で細胞分裂をサポートし、流産や先天性異常など、妊娠超初期の様々なリスクを低減してくれるのです。

葉酸は男性にも必要?

妊活は女性の問題だと思われがちですが、男性の協力なしでは成り立ちません。
実は、不妊の原因の約半分は男性側にあるとも言われているのです。

男性の精子は日々新しく作られます。
加齢や食生活、生活習慣などによって、元気で正常な精子を作る事が出来なくなる場合があります。

特に、染色体異常を持った精子の場合、受精しにくいのはもちろん例え妊娠に至ったとしても流産してしまう可能性が高いのです。
また、無事に成長したとしても先天性異常を持って産まれてくるリスクも高まります。

葉酸の持つ、細胞分裂を助ける働きは、精子が正常に作られるのをサポートしてくれます。
ですから、男性が葉酸を摂る事は、妊活を行う上で必要だと言えるのです。

最近では、男性用の葉酸サプリメントや、夫婦セットになった商品も売られています。
妊活を成功させるために、夫婦で葉酸を取り入れたいものです。

妊娠中になぜ葉酸が必要なの?

妊娠中になぜ葉酸が必要か

妊娠中に葉酸が必要だという事は、今や多くの人が知っています。
厚生労働省も、妊活中や妊娠中の女性に対して積極的な葉酸の摂取を勧めており、母子手帳にも記載されているのです。

しかし、なぜ妊娠中に葉酸が必要なのでしょうか。
具体的な理由について、見ていきましょう。

胎児の先天性奇形のリスクを下げる

妊娠初期には、胎児の脳や脊髄などの重要な器官が作られます。
この時に、なんらかの原因によって細胞分裂が上手く行われないと、先天性奇形に繋がる事があるのです。

ここで葉酸をしっかりと摂る事で、DNAが正しくコピーされるのをサポートしてくれます。
妊娠初期にしっかりと葉酸を摂る事で、神経管閉鎖障害のリスクを約70%低減出来る事が、諸外国の様々な研究により明らかになっています。

日本でなぜ葉酸が推奨されるようになったのかについても、この事実が大きいでしょう。
神経管閉鎖障害とは先天性奇形の一つですが、その症状は「二分脊椎」や「無脳症」として現れます。

無脳症は、死産の可能性が高くなる重大な障害です。
このような先天性奇形を未然に防ぐために、妊娠初期には特に多くの葉酸が必要だと言われています。

ママの体調を整える

妊娠中には、お腹の赤ちゃんの健康が気になりますが、ママの体調管理も重要です。
妊娠中に陥りやすい症状には、様々なものがあります。

  • 貧血
  • つわり
  • 流産・早産
  • 妊娠高血圧症候群

葉酸の造血作用は、妊娠中の「貧血」や「妊娠高血圧症候群」に効果的だと言われています。
妊娠高血圧症候群は高血圧が原因で引き起こされますから、葉酸の摂取によって血流が良くなる事が予防や改善に妻がるのです。

重症化した場合には、早産や合併症など母子ともに危険な状態になる事もありますから、注意が必要と言えます。
また、葉酸などのビタミンB群には、つわりの症状を軽減する効果が期待出来ます。

前回の妊娠時につわりが重かったという人は、妊娠前から積極的に葉酸を摂ると良いでしょう。
そして、葉酸の持つ細胞分裂をサポートする働きは、染色体異常による初期流産を予防します。

このように、葉酸は様々な働きによってママの体調を整えてくれます。
ママが体調は、お腹の赤ちゃんの成長にも関わりますから、妊娠中の葉酸の摂取が必要なのです。

産後の回復をサポートする

葉酸は、妊娠中から産後にかけて摂り続ける事で、ママの身体の回復をサポートしてくれます。
出産では、身体の様々な部分が傷ついてしまいます。

葉酸の持つ細胞分裂をサポートする働きによって、傷の治りが早くなるのです。
また、産後のホルモンバランスが整い身体が元に戻るのには、約1年かかると言われています。

葉酸にはホルモンバランスを整える働きもありますから、ママの身体が元に戻るのをサポートしてくれるのです。
このように、葉酸の摂取は産後のママの身体にとっても必要と言えます。

葉酸はなぜ妊娠前から必要なの?

葉酸はなぜ妊娠前から必要か

厚生労働省は、妊娠の約1か月前からの葉酸の摂取を推奨しています。
なぜなら、まだ妊娠が分かる前の「妊娠超初期」から多くの葉酸が必要だからです。

先ほどもお話したように、お腹の赤ちゃんの脳や脊髄は妊娠超初期から作られ始めています。
また、妊娠前から葉酸を摂る事は、着床する前の受精卵の染色体異常を防ぎ、流産のリスクを低減出来るのです。

妊活中・妊娠中に必要な葉酸量

厚生労働省は、妊活中や妊娠初期の女性に1日400㎍の葉酸の摂取が必要であるとしています。
葉酸を多く含む食品には、ホウレンソウやブロッコリー、レバーやうなぎ等が挙げられます。

この他にも葉酸は、野菜や果物、肉や魚介類に至るまで様々な食品に含まれている栄養素です。
毎日バランスの良い食事を取る事が、葉酸を摂取するポイントと言えるでしょう。

葉酸の摂取はサプリがオススメ

妊娠中や妊活中には、1日に400㎍もの葉酸が必要です。
葉酸を含む食品は数多く存在しますが、毎日の食事だけでは十分な量の葉酸を取る事は難しいと言われています。

葉酸には2種類が存在し、食品にもともと含まれているものは、天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)と呼ばれ、安全性が高いのが特徴です。
しかし、体内吸収率が約50%と高くありません。

また、水溶性ビタミンである葉酸は熱に弱く水に溶けやすいという性質を持っています。
食品を水洗いしたり加熱調理する過程で、その多くが失われてしまうのです。

ですから、食品から葉酸を摂ったとしても、もともとの含有量の3分の1から4分の1程度しか吸収出来ません。
そこで、厚生労働省も進めているのが葉酸サプリです。

なぜなら、サプリに配合されている葉酸は合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)と呼ばれ、吸収率が約90%と高いから。
しかし、この合成葉酸の中には、化学物質を原料としている物があるため注意が必要なのです。

そのような葉酸を使用したサプリは、妊娠中や妊活中にはオススメ出来ません。
安全性も吸収率も高く理想的なのは、食品等の天然の物から抽出した原料を素に作られた合成葉酸です。

葉酸はなぜ必要かのまとめ

葉酸はなぜ必要かのまとめ

なぜ妊活中や妊娠中に葉酸が必要なのでしょうか。
それは、葉酸には「細胞分裂を助けDNAが正しくコピーされるのをサポートする働き」があるためです。

妊活中から妊娠初期にしっかりと摂取する事で、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを約70%低減する事が、諸外国の研究により分かっています。
また、葉酸には造血作用やホルモンバランスを整える作用もあります。

葉酸は、妊活のサポートや流産の予防、染色体異常のリスクの低減など、「正常な妊娠の継続」に必要不可欠なのです。

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