妊娠すると「積極的に摂りましょう」と言われる葉酸。
しかし、そもそも葉酸とはどんな栄養素なのか、その働きについて詳しく知っているという人は少ないのではないかと思います。
「ただ妊娠したから葉酸を摂る」「勧められたから葉酸サプリを飲む」
という人も多いようです。
妊娠中にママが口にした物は、へその緒を通してお腹の赤ちゃんに移行されます。
ですから葉酸に限らず”なぜ妊娠中にそれが必要なのか”をしっかりと理解して摂取する事が重要なのです。
そこで今回は、葉酸とは何なのか、重要な働きや妊娠中の必要性について、詳しく解説したいと思います。
葉酸とは?
葉酸とは、水溶性ビタミンB群の一つ。
タンパク質や核酸(DNA)の合成など代謝に深く関わっています。
主に「造血作用」や「細胞分裂をサポートする働き」が妊娠中に良い効果をもたらすという事で、注目されているのです。
もともとほうれん草の葉から発見された事で、ラテン語で”葉”という意味を持つ「folium」という言葉を起源に「folic acid(葉酸)」と名付けられました。
厚生労働省が推奨する1日の葉酸摂取量は?
2015年版の「日本人の食事摂取基準」によると、1日の葉酸摂取量の目安は以下のとおりです。
対象 | 推奨量(㎍) |
---|---|
18歳以上 | 240㎍ |
妊婦 | +240㎍ |
授乳婦 | +100㎍ |
また「妊娠を計画している女性、または、妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの 低減のために、付加的に 400µg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる」とされています。
つまり、厚生労働省は、妊活中や妊活中の女性に対して、食事に加え1日400㎍の葉酸の摂取を推奨してるのです。
「プテロイルモノグルタミン酸」については、後程じっくりと解説させて頂きます。
葉酸の働き
葉酸には様々な働きがあり、私たちの健康を支えてくれています。
具体的にどのような働きがあるのか、詳しく見ていきましょう。
葉酸は細胞分裂を助ける
葉酸は、私たちの細胞の中にある「核酸」の合成に関わっています。
核酸とは、遺伝子情報を持つDNAや、RNAの事です。
細胞分裂の際に、DNAの遺伝子情報が正しくコピーされ、受け継がれるのをサポートしているのです。
そのため、葉酸は肌のターンオーバーや粘膜の強化、髪や爪を綺麗に保つ事や、がん予防にも役立っています。
葉酸は血液を造り出す
葉酸には、血液(赤血球)を作り出す「造血作用」があります。
血液を作ると言えば、真っ先に鉄分を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし実は鉄分だけでは血液を作る事は出来ません。
ビタミンB12と葉酸が加わって初めて、造血作用を発揮する事が出来るのです。
葉酸のその他の働き
葉酸には、細胞分裂や造血に関わる事だけでなく、様々な働きがあります。
- ホルモンバランスを整える
- 認知症予防
- ストレスの緩和
- 生活習慣病や動脈硬化の予防
上記を見ていただいても分かるように、葉酸の働きは妊娠に限ったものではありません。
ホルモンバランスを整えるがあり、生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)の症状の緩和などにも効果的だと言われています。
認知症予防や、ストレスの緩和による鬱の予防にも効果が期待されています。
また葉酸は、動脈硬化を引き起こす原因となるホモシステインをアミノ酸に変換する働きがあり、生活習慣病や動脈硬化の予防にも効果的なのです。
葉酸がなぜ妊娠中に必要なのか
ここまでお話してきたように、葉酸には様々な働きがあります。
厚生労働省が妊娠を計画している女性に葉酸を推奨している事は、2002年より母子手帳にも記載がされています。
しかし、なぜこれだけ”妊娠中に必要だ”と言われているのでしょうか。
葉酸は流産を予防する
葉酸は、流産や早産の予防に効果的だと言われています。
流産をしてしまうと、どうしても自分を責めてしまうでしょう。
しかし、初期流産の原因の多くは、受精卵の染色体異常だとされています。
ママの行動や体質などは、全く関係ない場合がほとんどなのです。
染色体異常が引き起こされる原因は、細胞分裂の際の遺伝子のコピーミスでしょう。
葉酸には細胞分裂をサポートし、遺伝子が正しくコピーされるのを助ける働きがあるのです。
ですから葉酸は、染色体異常による初期流産の予防に効果が期待出来ると言えます。
葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを下げる
厚生労働省が妊婦さんに葉酸を勧めている1番の理由が「神経管閉鎖障害のリスク」の低減です。
妊娠初期に葉酸をしっかりと摂る事によって、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを約70%も低減出来る事が、諸外国の様々な研究報告として発表されています。
あまり聞き慣れないかもしれませんが、神経管閉鎖障害とは先天性奇形の一つです。
何らかの理由によって細胞分裂が上手く行われず、中枢神経の幹となる神経管の一部が塞がらないままになってしまうというもの。
神経管の上部が塞がらない場合は「無脳症」、下部の場合は「二分脊椎症」として現れます。
神経管閉鎖障害は脊髄が正常に機能しなくなる他、無脳症で生まれてきた赤ちゃんに関しては死産となる確率が高いでしょう。
赤やんの脳や脊髄が作られる妊娠初期に葉酸をしっかりと摂る事で、細胞分裂の際の遺伝子のコピーミスを防ぎ、神経管閉鎖障害のリスクを低減する事が出来るのです。
葉酸は妊娠中の貧血を予防する
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送るために、多くの血液を必要とします。
血液は優先的に赤ちゃんに送られますから、ママは貧血になりやすいのです。
葉酸には、血液を作り出す「造血作用」があります。
ママの貧血予防や、赤ちゃんに栄養を送るための血液をたっぷりと作り出してくれるのです。
ですから、お腹の赤ちゃんが大きく成長する妊娠中期以降にも、葉酸はしっかりと摂取する事をオススメします。
妊娠中に葉酸が足りないとどうなるの?
妊娠中に葉酸が足りなくなると、お腹の赤ちゃんの成長に関わる細胞分裂が上手く行われない可能性があります。
そうなると、胎児の神経管閉鎖障害などの先天性奇形や、染色体異常のリスクが上がってしまうでしょう。
染色体異常は、流産やダウン症、その他の様々な病気や障害の原因となります。
妊娠中に葉酸が欠乏するという事は、とてもリスクを伴う事なのです。
また、妊娠中に葉酸が足りくなると、ママは貧血を起こしやすくなります。
葉酸の欠乏が原因で引き起こされる「巨赤芽球性貧血」という特殊な貧もありますから、注意が必要でしょう。
葉酸はいつからいつまで必要なの?
ここまでお話してきたように、葉酸は妊娠にとって重要な働きをしています。
しかし、いつからいつまで必要なのでしょうか。
葉酸は妊娠前から必要
葉酸を最も必要とするのは、妊娠初期です。
赤ちゃんの脳や脊髄が作られる時期に葉酸を摂取する事で、様々な先天性異常のリスクを減らす事が出来ます。
しかし、一般的に妊娠に気づく時期というのは、既に妊娠2ヶ月頃に達しているでしょう。
ですから、厚生労働省も妊娠の約1ヶ月前からの摂取を推奨しています。
つまり、葉酸を摂り始めるのは妊娠する1ヶ月以上前からが理想的という事なのです。
葉酸には、妊娠しやすい環境を整えて
妊娠中期以降に入っていたら遅い?
既に妊娠中期以降に入っているからと言って、葉酸が必要ないという訳ではありません。
葉酸には、赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶ血液を作る働きがあります。
妊娠中のママの貧血予防や、妊娠高血圧症候群の予防など、様々な効果が期待出来るのです。
ですから、葉酸の摂取は「妊娠に気づいた時」からなるべく早めに始める事をオススメします。
葉酸はいつまで必要?
無事に出産を終えたら、もう葉酸は必要ないとサプリ等をやめてしまう人もいます。
しかし、葉酸は授乳期にも積極的に摂る事をオススメします。
母乳は血液から作られています。
葉酸の持つ造血作用は、良質な母乳を作るのです。
また、産まれたばかりの赤ちゃんは、その後も細胞分裂を活発に繰り返しながら発達や成長をしていきます。
母乳を介して葉酸を与える事で、赤ちゃんの成長や発達をサポートしてくれるのです。
そして、葉酸には産後のママの身体の傷を早く治すのにも効果的。
ホルモンバランスを整える事で、産後うつの予防にも役立つと言われています。
ですから、葉酸は産後の授乳期までしっかりと摂る事をオススメします。
葉酸を多く含む食品は?
葉酸は、どんな食品に多く含まれているのでしょうか。
身近な食品の葉酸含有量についてまとめてみました。
野菜 | 100gあたりの含有量(㎍) |
---|---|
なばな | 340 |
枝豆(冷凍) | 310 |
アスパラガス | 220 |
ほうれん草 | 210 |
ブロッコリー | 210 |
果物 | 100gあたりの含有量(㎍) |
いちご | 90 |
アボカド | 84 |
マンゴー | 84 |
キウイ | 36 |
肉類 | 100gあたりの含有量(㎍) |
鶏レバー | 1300 |
牛レバー | 1000 |
豚レバー | 810 |
魚介類 | 100gあたりの含有量(㎍) |
うなぎ | 380 |
生ウニ | 360 |
あゆ | 280 |
桜えび | 230 |
数の子 | 120 |
ホタテ貝(生) | 87 |
このように、葉酸は野菜だけでなく果物や肉、魚介類など様々な食品に含まれているのです。
葉酸はサプリが勧められている理由
様々な食品に含まれている葉酸。
しかし、葉酸の摂取については、食品よりもサプリメントが推奨されています。
それはなぜなのでしょうか。
葉酸には2種類ある
葉酸には、もともと食品に含まれている「ポリグルタミン酸型葉酸」(別名:天然葉酸)と、サプリメントや食品などに配合される「モノグルタミン酸型葉酸」(別名:合成葉酸)の2種類が存在します。
天然葉酸は、天然というだけあって安全性が高いのが特徴。
しかし、体内吸収率が約50%と高くありません。
一方、合成葉酸は吸収率が約90%と高く、確実に摂取する事が可能と言えます。
ただし、数ある葉酸サプリの中には、石油系の化学物質から合成した葉酸を使用している物もあるのです。
ですから、サプリメントを選ぶ上では葉酸の原料についても見極める必要があるでしょう。
厚生労働省はサプリを推奨している?
水溶性ビタミンの一種である葉酸は、水に溶けやすく熱に弱い性質を持っています。
ですから、その調理過程で多くが失われてしまうのです。
食品だけで葉酸を摂ろうと、本来の含有量の3分の1から4分の1程度しか吸収出来ません。
先ほどの「日本人の食事摂取基準」にもありましたが、厚生労働省は妊娠の可能性がある女性に「モノグルタミン酸型葉酸」の摂取を推奨しています。
つまり、食事に加え、サプリメント等で補いましょうという事なのです。
これはやはり、吸収率が良いというのが大きな理由でしょう。
妊娠中、特に初期には多くの葉酸を必要とします。
欠乏した場合のリスクが高いため、確実に葉酸を摂取出来る事が望ましいのです。
妊娠中にはどんな葉酸サプリがいいの?
葉酸サプリは、妊娠中に毎日飲むもの。
どのようなものを選んだら良いのでしょうか。
- モノグルタミン酸型葉酸が配合されている
- 葉酸の原料は天然由来
- 合成添加物が無添加
- 製造工程での安全性にこだわっている
- 飲みやすいもの
妊娠中や妊活中に葉酸サプリを選ぶ際には、上記の事をチェックしましょう。
まず厚生労働省が推奨している、モノグルタミン酸型葉酸が配合されている事は重要です。
オーガニック系のサプリでは、ポリグルタミン酸型葉酸が配合されているものもありますから、しっかりと確認をしましょう。
また、葉酸の原料についても重要なポイントです。
化学物質由来ではなく、食品など天然の物から抽出した原料を素に作られたモノグルタミン酸型葉酸は、吸収率も安全性も高いため理想的と言えます。
その他、化学合成無添加の有無や飲みやすいかどうか、安全性についてもしっかりと確認をしてから選びましょう。
葉酸の働きや必要性のまとめ
葉酸は、妊娠初期にしっかりと摂る事で、胎児の神経管閉鎖障害や先天性異常のリスクを低減します。
食品からの十分な摂取が難しいため、厚生労働省が推奨しているサプリメント等からの摂取が望ましいでしょう。
しかし、葉酸サプリの品質は様々です。
妊娠中に毎日飲むサプリメントは、成分はもちろん、安全性にもこだわったものを選ぶ事が重要なのです。
吸収率や安全性にこわだわって作られているのが、ベルタの葉酸サプリです。
先ほどの、サプリを選ぶポイントも全て満たしており、妊娠中に安心して飲む事が出来るでしょう。
また、ベルタは1人1人に出産経験のある専任サポートスタッフがつくのが嬉しいポイント。
妊娠中や授乳期の栄養に関する相談をする事も出来るので、気になる方は是非試してみて下さいね。
葉酸サプリの総合おすすめ人気ランキング
-
ベルタ葉酸サプリ
- 価格:
- 3,980円(定期購入)
- 内容量:
- 約1ヵ月分
葉酸に関しては、無添加の100%天然酵母由来で、吸収率も高いサプリとなっています。
葉酸400μgの他、ビタミン・ミネラル・鉄分・カルシウムなど、妊娠中に必要な成分が豊富に含まれているのも魅力と言えます。
胎児の脳の発育を助けるDHA・EPAも含まれています。
GMP認定指定工場で製造されており、安全面でも問題ありません。出産経験者による専任サポート体制もあり、色々と相談する事も出来ます。
ベルタ葉酸サプリの特徴
・売上が第1位
・天然酵母葉酸100%
・葉酸以外の成分も豊富に含まれている
・GMP認定指定工場で製造
・出産経験者による専任サポート体制 -
ララリパブリック
- 価格:
- 2,980円(定期購入)
- 内容量:
- 90日分
多くのメディアにも掲載されており、知名度もあるララリパブリックは、厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸を配合しています。
葉酸以外にも不足しがちな栄養素や美容成分も配合し、質の高いサプリとなっています。また、飲みやすいサイズ、ニオイを抑えているため、つわりの方でも安心して飲む事が出来ます。
GMPに準拠した国内の工場で製造されているおり、安全面にも配慮しているのも特徴です。ララリパブリックの特徴
・日本だけではなく、アメリカ、フランスでも多くの方が愛用
・国産野菜のミックスパウダー配合で野菜の栄養素も補給可能
・ニオイを抑え、つわりの方でも飲みやすい
・GMPマーク、安心・安全マークを取得しているサプリ -
プレミン
- 価格:
- 3,780円(定期購入)
- 内容量:
- 31日分
厚生労働省推奨のモノグルタミン酸型葉酸を400μg配合しています。
その他、鉄、ビタミン、カルシウム、マグネシウムなどの栄養もしっかりと補えます。
安い低品質原料を一切使用せず、全成分において原産国、最終加工国を開示しています。
アレルギーにも配慮しており、アレルギー持ちの方でも安心して飲む事が出来ます。
また、NEF GMP認定工場で製造しているため、品質・安全面でも問題ありません。
25日間の全額返金保証があるのも、安心に繋がると思います。プレミンの特徴
・葉酸、ビタミン、カルシウム、マグネシウム、鉄など不足量を摂取可能
・アレルギー持ちの方にも配慮
・NEF GMP認定工場で製造
・25日間の全額返金保証 -
ママニック葉酸サプリ
- 価格:
- 3,500円(定期購入)
- 内容量:
- 31日分
多くの雑誌・メディアにも掲載しており、知名度もあるママニックは、厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸を400μg配合しています。
妊娠中に必要な成分を40種類以上配合しているのも魅力と言えます。GMP準拠工場にて製造しており、安全面でも問題ありません。
15日間の返金保証制度があるのも、安心に繋がっています。 -
mitete
- 価格:
- 1,800円(税込)
- 内容量:
- 約30日分
多くのメディアに掲載されているmiteteは、モノグルタミン酸型400μgが配合されています。
大きな特徴としては、他の葉酸サプリと比較して価格が安い事です。
価格は安いのですが、葉酸以外の成分配合やGMP認定工場での製造など、品質も問題ありません。
味やニオイがしないように、原材料レベル・一粒一粒をコーディングしている配慮もしています。
小さいボトルで、旅行やお出かけの際にも持ち運びが便利です。miteteの特徴
・価格が他の葉酸サプリと比べて安い
・GMP認定工場での製造で品質も問題ない
・製造から出荷まで一貫してグループ会社にて対応
・ボトルが小さく、持ち運びに便利