葉酸はお腹の赤ちゃんの成長のために、妊活中や妊娠中に大切な栄養素です。
葉酸不足にならないために、毎日の食事だけでなくサプリからも補給するように推奨されています。
そこで気になるのが、葉酸を飲み過ぎた場合のデメリットです。
もしサプリを多く飲み過ぎてしまった場合には、母体やお腹の赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。
そこで今回は、葉酸を過剰摂取した時のデメリットと予防するための対策法をご紹介しましょう。
Contents
妊活中や妊娠中に必要な葉酸量
妊活中や妊娠中が先天性の神経管閉鎖障害のリスクを予防するため、 サプリから合成葉酸を摂取する必要があります。
妊婦が必要な葉酸の1日の摂取目安量は480μgです。
この量は妊娠してない時の通常の時の240μgなので倍に相当します。
妊娠超初期には胎児が細胞分裂を繰り返すため、多くの葉酸が必要とされるという事です。
妊活中は妊娠中は食べ物からもしっかり葉酸を摂取する必要があるので、緑黄色野菜、海藻類、大豆製品を多く摂取するようにしてください。
ただし、食品に含まれるのは天然葉酸のため、体への吸収率が50%しかないというデメリットがあります。
そのため、厚生労働省は妊活中から妊娠中の体が大切な時期は、体への吸収率が90%以上ある葉酸サプリから摂取する事を推奨しています。
葉酸の過剰摂取のデメリットは?
葉酸には緑黄色野菜や海藻類にも多く含まれています。
しかし、食品に含まれているのは天然葉酸のため、体への吸収率が50%しかありません。
そのため、どんなに野菜を多く食べても、食べ物から葉酸の過剰摂取になる心配はほとんどないのです。
葉酸は水溶性ビタミンのため、過剰に摂取しても尿から体外へ排出されるため体に残りません。
葉酸サプリは、一粒で多く体に吸収出来るので、過剰摂取のデメリットが挙げられます。
厚生労働省は1日1000μg以上摂取すると、過剰摂取になると説明しているのです。
葉酸サプリを飲み過ぎると、吐き気、頭痛、腹痛などのデメリットがあります。
くれぐれも飲み過ぎないように気を付けなければなりません。
葉酸サプリは副作用のデメリットがあるの?
基本的に、葉酸サプリは天然のビタミンBなので、副作用のデメリットはありません。
葉酸サプリを過剰摂取してしまうと、体に大量に吸収されてしまいます。
そのため、吐き気、頭痛、腹痛といった副作用のような症状が出る事があるのです。
葉酸サプリによっては、添加物や保存料、着色料が多く含まれています。
化学物質が反応して、アレルギーや副作用のような症状を起こす事もあります。
基本的には、1日1000μg以上を摂取しなければ、副作用のようなデメリットが起きる事はありません。
葉酸を摂り過ぎるデメリットは葉酸過敏症になる可能性
葉酸サプリを飲み過ぎるデメリットは、葉酸過敏症になる可能性がある事です。
食品から葉酸をどんなに摂取しても、葉酸過敏症にはなりません。
葉酸サプリは1日1000μg以上飲むと、葉酸過敏症となり皮膚が痒くなったり、蕁麻疹薬急障害といった症状が出る事があるので気を付けてください。
葉酸過敏症の症状が重くなると、呼吸困難、蕁麻疹が出る場合があり、早産や流産のリスクも出てくるので気を付けましょう。
葉酸を摂り過ぎるデメリットはビタミンB12欠乏症診断を困難にする
葉酸を摂り過ぎた場合のデメリットには、様々なものが挙げられます。
中でも注意が必要となるのが、ビタミンB12欠乏症の診断を困難にするというものです。
ビタミンB12欠乏症の症状の一つには「巨赤芽球性貧血」というものがあります。
ビタミンB12は、葉酸や鉄分と共に血液を作り出す働きをしています。
ですから、ビタミンB12が足りなくなると上手く血液を作り出す事ができず「巨赤芽球」という不完全な赤血球が出来てしまうのです。
このように、巨赤芽球性貧血は一般的な「鉄欠乏性貧血」とはメカニズムが異なるため、医療機関での治療が必要となります。
しかし、葉酸を摂り過ぎた場合この貧血の症状が治まってしまうため、ビタミンB12欠乏症に気づくのが遅れてしまうのです。
貧血の症状が治まったからといって、ビタミンB12欠乏症が治るわけではないので、その他の症状は改善されません。
手足のしびれや筋力の低下などの神経症状が悪化してしまう事もありますから、注意が必要でしょう。
葉酸の過剰摂取によるデメリットを防ぐには?
妊娠時期の1日の葉酸摂取量の上限は1,000μgです。
厚生労働省はもちろん、多くの産婦人科では1,000μg以上は飲み過ぎ注意としています。
葉酸は水に溶けやすく熱に弱い栄養素ですから、食品から摂取しようとしても調理中に葉酸が失われてしまうのです。
それだけでなく体内への吸収率はほぼ半分ですから、通常の食事から葉酸の過剰摂取になる事は考えられません。
しかし、葉酸サプリに含まれる葉酸は吸収率が高く、中には1粒で1日分をカバーしてしまうものもあります。
そのような葉酸含有量が多いものを沢山飲めば、1日の上限である1,000μgを超えてしまうデメリットがあるのです。
葉酸の過剰摂取によるデメリットを防ぐには、自分が飲むサプリの1粒あたりの葉酸の含有量を確認してから飲むようにしましょう。
葉酸とデメリットのまとめ
葉酸の過剰摂取は、様々なデメリットを生みます。
国産の葉酸サプリは過剰摂取にならないように配慮されていますが、購入前には成分表などはチェックしておくようにしてください。
食事から摂取出来る葉酸の量も計算しながら、1日の上限である1000μgをオーバーしない事が大切です。
そうすれば、葉酸サプリの副作用やデメリットを防ぐ事が出来るでしょう。
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