葉酸とダウン症

妊娠したら嬉しい気持ちもありますが、それと同時に赤ちゃんは健康に生まれてきてくれるのかと不安もありますよね。
特に染色体異常で起きるダウン症は、多くの人が思いつく先天異常のひとつではないでしょうか。

ダウン症は21番目の染色体が通常2本のところ、3本あるために起こる症状です。
染色体異常のため、生まれてから治療をして治るというものでもありません。

生まれる前にダウン症かどうかを知る方法は、羊水検査や新型出生前診断など限られた方法で、特に高齢出産になるほど発症リスクが上がります。
ダウン症を100%防ぐ方法は今の所ありませんが、葉酸を摂取する事で確率を下げる効果が期待出来ます。

葉酸と言えば妊娠中には必要不可欠な栄養素なのですが、本当にダウン症のリスクを下げてくれるのでしょうか。
そこで今回は、ダウン症は葉酸で予防が出来るのかを詳しくご紹介していきます。

Contents

ダウン症が心配!葉酸の赤ちゃんへの働きとは?

今はエコー検査の画質も良くなっているので、お腹の赤ちゃんの異常も早めに判明するようになりました。
現に毎回の妊婦健診では、赤ちゃんに異常がないかドキドキしている人がほとんどではないでしょうか。

特にダウン症などの染色体異常は一般的に認知度も高く、多くの妊婦が不安になる一因です。
診断としては妊娠初期の終わり頃にエコーで首の後ろのむくみが見られると、ダウン症の可能性が高いと医師から指摘をされる場合があります。

赤ちゃんの健康な発育のために妊婦が積極的に摂取したい葉酸ですが、主にどんな働きをするのか気になりますよね。
まずは、葉酸がなぜ妊娠中に必要なのか、赤ちゃんへの作用について見ていきましょう。

神経管閉鎖障害のリスクを下げる

妊娠初期にお腹の中では、急ピッチで赤ちゃんの様々な器官を形成していきます。
しかし、その中で脳がうまく作られなかったり、頭蓋骨が形成されないなどの異常が見られるのが「無脳症」という先天疾患です。

また、脊椎が上手く形成されずに、脊髄がむき出しになっているなどの症状が見られる「二分脊椎症」が起こる事もあります。
これらの先天的な症状を、「神経管閉鎖障害」といいます。

葉酸を妊娠初期の時点で十分に摂取している事で、赤ちゃんの重要な器官形成を正常に行う事が出来ます。
妊娠初期に葉酸をしっかりと摂る事で、神経管閉鎖障害のリスクを約70%低減する事が出来るという諸外国の研究報告があるのです。

妊娠初期に葉酸が足りている状態にするには、妊娠する前からの摂取が重要とされています。
初期はまだ妊娠に気づかない事も多いので、気付いた時には既に器官形成がほとんど終わっている場合もあるのです。

厚生労働省は、妊活中から1日400μgの葉酸んを摂取する事を推奨しています。

ダウン症と葉酸の関連性と発症の原因とは?

ダウン症と葉酸の関連性と発症の原因

葉酸を摂取する事で神経管閉鎖障害の予防になるというのは、厚生労働省でも明記していて母子手帳にも記載があります。
しかし、ダウン症のリスクを下げるといった事は、今のところ書かれてはいません。

では、葉酸とダウン症には、どのような関連性があるのでしょうか。
また、発症の原因はどんな事が挙げられるのかも気になりますよね。

ダウン症は染色体の異常によるものなので、神経管閉鎖障害のように赤ちゃんの器官形成が始まる時点ではもう防ぎようがないように思えます。
染色体異常は受精した時点で起こるものなので、葉酸の摂取は関係ないようにも感じます。

しかし、意外なところで葉酸とダウン症の関連性がある事が分かったので、発症の原因とともに詳しく見ていきましょう。

高齢出産はダウン症のリスクの確率が上がる

ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は、20年前に比べて2倍ほどに増えています。
その一番の原因が出産年齢の高齢化で、35歳以上で赤ちゃんを産む人が増えているからです。

35歳以上になると卵子が老化してくるため、仮に受精をしたとしても染色体異常となってしまうケースが増えてきます。
ただ、染色体異常になった受精卵のほとんどは、自然に流産してしまうのです。

その中でも、しっかり子宮内膜にくっついて成長した21番目の染色体が1本多い赤ちゃんが、ダウン症として生まれてきます。
ダウン症は20歳の母親の場合は確率が1667分の1、30歳の場合は952分の1となります。

しかし、母親の年齢が35歳を超えるとその確率は378分の1、40歳になると106分の1にまで跳ね上がるのです。

また、卵子が老化以外にも両親のどちらかが染色体異常の遺伝子保因者という事も少なからずあります。
この「遺伝」が関係しているケースでは、葉酸を積極的に摂取していても、防ぎようがないとされています。

ダウン症児と神経管閉鎖障害の繋がり

ダウン症と神経管閉鎖障害は、一見あまり関係がないように思えます。
しかし神経管閉鎖障害を発症している場合のダウン症率は、優位に高いという論文が発表されているのです。

そのため、神経管閉鎖障害を予防する葉酸の摂取で、ダウン症の確率も下げられるのではないかという研究が進められています。
ダウン症は染色体異常という事で、卵子や精子の劣化などにより起こる先天性の疾患です。

そのためダウン症のリスクを下げるために葉酸を摂取するなら、確実に妊娠前から取り入れていく必要があるでしょう。
葉酸は1日1000μg以上の過剰摂取をしない限りは、副作用などもほとんどありません。

妊娠を意識した時点でサプリなどを飲み始める事にあまりデメリットがないので、積極的に取り入れていきたいものですね。

葉酸の摂取で高齢出産の染色体異常によるダウン症の確率を下げる

葉酸の摂取で高齢出産の染色体異常によるダウン症の確率を下げる

卵子は毎月排卵の時期に新しく作られると思っている人も多いでしょう。
しかし、実は女性は胎児の時期からお腹の中には卵子の元になる原始卵胞が存在しています。

つまり、卵子も一緒に年齢を重ねているという事になるのです。
そのため、35歳を過ぎると、どんどん卵子が老化をしていって受精時にエラーを起こしやすくなります。

葉酸には細胞分裂を促す働きがあるため、摂取する事によって新陳代謝が促進されます。
また、造血作用によって内臓の機能を活発にする作用もあります。

卵巣機能も高まり、卵子の老化を緩やかにしていく事が出来るのです。
受精の際に正しく卵子と精子の染色体がくっつけば、ダウン症になる事はありません。

葉酸はダウン症の確率を下げる以前に、卵子の老化を抑える働きがあるので高齢出産の場合は特に意識して取り入れるようにしましょう。

男性も葉酸を摂取するとダウン症のリスクを下げる

染色体は正常な場合46本あり、それが細胞分裂によって一度23本になります。
受精する事で卵子の23本に、精子の23本の染色体が結合して合計46本の染色体が出来あがるのです。

しかし、精子の劣化などで奇形があったりすると、受精の時に染色体が正しく結合出来なくなる事があります。
そこで、21番目の染色体が1本多くなってしまうと、ダウン症になるのです。

葉酸には細胞分裂を正常にする働きがあるので、精子が卵子と受精する際の細胞分裂のエラーを防ぐ効果が期待出来ます。
葉酸というと女性が摂取すれば良いと思われがちですが、実は男性の精子の奇形を防ぐ効果も期待出来るので積極的に摂取した方が良いのです。

精子の細胞分裂が正常に行われる事で、結果的にダウン症の発症リスクを下げる事が出来るといえます。

葉酸とダウン症のまとめ

葉酸とダウン症のまとめ

高齢出産でリスクが上がるダウン症は、葉酸で予防が出来るのかを説明してきました。
葉酸は主に妊娠前から妊娠初期にかけて摂取する事で、胎児の神経管閉鎖障害発症リスクを下げる働きがあります。

ダウン症は21番目の染色体が1本多い染色体異常のひとつですが、残念ながら100%予防する事は出来ません。
しかし、葉酸の摂取でダウン症発症確率を下げる事が出来るのではないか、と研究が進められています。

葉酸は細胞分裂を正常に行う働きがあり、卵子と精子の受精の段階でエラーが起こらないようにしてくれる可能性があるという事です。
また、新陳代謝を活発にして卵巣機能も高めていって、卵子の質を上げて老化を緩やかにする効果も期待出来ます。

妊婦にとって不安になる要素の多くを占めるダウン症、早めの葉酸摂取で少しでも確率を下げて不安を解消していきましょう。

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